臨月の妊婦さんは転倒に注意!本当に転びやすいです。

臨月に転倒してしまった時のことについてです。
主人と外で歩いていた時のことです。小雨が降っていてアスファルトは濡れていましたが、特に滑るような状態ではありませんでした。しかし、私は平らで何もないところでつまづきました。

自分でも予想外なところでつまづいたのでびっくりして、思わず「あっ!!」と叫んでしまいました。その時、よろめきながらも「転んではいけない」と思って体制を立て直そうとしたのですが前に倒れるのを止めることができず、私より少し前を歩いていた主人も私の声に気づいてすぐ振り向いてくれましたが支えるのに間に合わず、私は2、3歩進んだ先で転んでしまいました。

なんとか、お腹だけはぶつけちゃいけないと思ったので両手と膝をついて四つん這いのような形で止まることができましたが、腰に少し衝撃が入ってしまいました。
短い間の出来事だったので自分でも何が起きたかわからないような気持ちで動揺しながら立ち上がったあと、「どうしよう」という気持ちと自分の体をコントロールできなかった怖さで涙が出ました。

一旦落ち着こうと思って車の座席に座ってお腹の様子を見てみたところ、胎動も感じられ、腹痛もなかったのですが、どうしても心配で「よし大丈夫だ」と安心することはできませんでした。しかし、その日は最後の引越しの荷物をアパートに取りに行っている時で、アパートから私が通っている里帰り先の病院までは車で1時間くらいかかるところにあり、引越しの作業もまだ全部終わってなかったため、すぐには病院に連絡せず、実家に戻ってから病院に電話しました。

その頃には夕方になっていて、日曜日でもあったので当直の先生も出勤していないとのことで、すぐに診察が必要かどうかは電話で確認してもらうことになりました。

病院は転んだ時の状況や現在の胎動の様子など細かく聞いてくださり、胎動もあり腹痛も出血もないという状況から、結果的にすぐの診察でなくても大丈夫ということになり、「明日の朝診察をするので来院してください」と言われました。しかし、お医者さんからは「今後転ぶようなことがあれば、すぐに連絡をしてください。赤ちゃんより大事な用事はないはずです。」と怒られました。

親切なお叱りの言葉にはっとさせられ、赤ちゃんに「ごめんね」という申し訳ない気持ちでいっぱいになり、後悔しました。
翌日の朝一に診察を受け、赤ちゃんにも胎盤にも何も異常がないことがわかり、やっと安心できました。

お医者さんによると、妊婦の転倒で心配なことは、もちろんお腹をぶつけたりして赤ちゃんが怪我をしてしまうこともそうですが、転んだ衝撃で胎盤が子宮から剥がれて「常位胎盤早期剥離」という状態になると緊急事態、ということでした。

胎盤の剥がれ具合にもよりますが、完全に剥離した場合、母体から赤ちゃんに酸素と栄養がいかなくなるため、1時間以内に適切な処置をしないと死産になってしまうだけでなく、子宮から出血を起こすため、母体も死の危険にさらされるとのことでした。胎盤剥離の場合はお腹の張りと腹痛、出血があり、胎動も弱くなるかなくなってしまうそうです。

しかし、いくらその症状に当てはまらなくても、転んだりしてしまった時は自分で判断せずに、必ず病院に連絡が必要だと今回学びました。

そして、運動や反射神経には少し自信があった私ですが、臨月となるとこれほど自分の体のコントロールが効かないものなのかと今回の体験で初めて怖い思いをし、出産予定日2週間前にして改めて、より注意深く行動しなければと思いました。

平らな道を普通に歩いているつもりでも、お腹が重いせいか、歩幅は狭くなり、足も十分に上がらないのです。何より、体の重心が前にずれているので倒れやすくなっています。
そのため、万が一倒れそうになった時にお腹を守れるように、妊婦さんは両手を塞がずに歩くことをお勧めします。私は転んだ時に両手と膝をついたので手を擦りむき、両膝に大きい痣ができましたが、赤ちゃんには何もなかったので安いものでした。両手に荷物を持っていなくてよかったな、と思いました。

お腹の中にいる間、赤ちゃんを守ることができるのは自分だけなので、もうすぐ予定日だからと最後まで油断せず、大事に過ごしてください。

妊娠されている皆さんは気をつけてください。